まずはお礼をさせてください。10月26日に Rust.Tokyo を開催しました。ブログ等での反響を見る限り、みなさんお楽しみいただけたようで、主催者としては何よりです。カンファレンスを初めてやるメンバーが多い中で、前日まで準備にいろいろ時間がかかり、当日至らない点も多いだろうなと思っての開催でした。みなさんの温かい応援ありがとうございました。
とくに、スポンサーさんとスピーカーさんがあんなにたくさん集まるとは思っていませんでしたし、参加者のチケットがこんなに早く売り切れてしまうとも思っていませんでした。また、あんなに積極的でプロフェッショナルなボランティアスタッフのみなさんが集まってくださるとも思いませんでした。
Rust のような、日本での採用事例がまだまだ少ない言語のカンファレンスを開催するとなった際の一番の懸念として想定されたのは、カンファレンスへの集客だったのですが、Rust というプログラミング言語そのものの魅力、世界中の Rust コミュニティの力、熱狂的な日本のファンのみなさんのおかげで、そういった懸念を一切感じさせないようなカンファレンスになりました。私たちは、ただそれらが集まる場をたまたま主催者という形で提供しただけであり、巨人の肩に存分に乗せてもらったなという思いが個人的には強いです。
「応募しようと思ったのにチケットが売り切れてしまっていた!」という声も多々頂いており、そこは認識しています。ごめんなさい。今年は「スモールスタート」がテーマでした。来年はもう少し大きな会場でやりたいですね、@dorayaki_kun さん😏
私はクリエイティブのデザイン全般を担当させていただきました。デザイナーがどういった思いを込めてクリエイティブを作ったかについては、あまり語られることがないように思うので、せっかくですし記事にさせてください。
私について
中学〜大学くらいまで、ずっとデザインすることが好きで、大学生時代には Web デザイナーとしてアルバイトをしたり、あるいは今で言うフリーランスでいくつか仕事をしたりしていました。大学を卒業してからデザインはしばらくまともにはやっていませんでした。なので、久々にやることになって、大丈夫かなと正直最初は思いました。という感じです。
今回 Rust.Tokyo では、クリエイティブのデザインと英語のツイートを (@chikoski さんと手分けしながら) やりました。
各制作物について
ロゴにこめた意図とか
以前ツイートしたことがありますが、ロゴは下記のような意図をこめて作っています。
- 当然ですが、Rust のカンファレンスであるとわかりやすいもの。
- サムライブルー。テクノロジーのカンファレンスなので、安直ですが。
- 海外の人を当初から呼びたいと思っていたので、日本らしさ。
- 日本のなかでも東京でやるので、「東京」とシンプルにわかるもの。
- 多くの人、性別や年齢、職種をこえて受け入れられやすいもの。できるだけ中性的になるように。
これらから、
- Rust のロゴのギアを一部改変。他国でもやっている例があったので。
- 色は日本の伝統色の瑠璃色を採用。
- スカイツリーもいいけど、やっぱり東京タワーで。
- 最近オリンピックのクリエイティブやその他多数のクリエイティブに採用されていて、東京の街中でよく見かける DIN フォントを採用。街中でよく見る = 受け入れられやすいかなと。
といった形にしました。
だいたいコンセプトが決まったタイミングでロゴにして形にしました。ロゴはイベント当日も好評だったようで、作者冥利に尽きるです。みなさん、受け入れてくれてありがとうございました。
サイト制作
当初は英語用サイトを公開していましたが、これはその時期に海外からの招聘スピーカーを確保するのが急務だったためです。日本語のサイトはもう少し早く登場させるべきだったかなと思いました。が、英語のサイトを用意したおかげで、海外だけど日本法人のある会社スポンサーさんなどもついてくれて、正解だったかなと思います。
イラレでデザインを1から全部作りました。
ロゴの周りをリボンにしたのはなんとなくの思いつきです。
裏側は、@dorayaki_kun さんのおかげで Next.js と Netlify によって作られています。とくに Netlify は初めて使いましたが感動しました。静的サイトを手軽に作るには最高のツールです。おすすめ。
またオフライン対応もしてくれたようです。これは、海外カンファレンスでサイトがオフライン対応をしていて、タイムテーブルが見やすかったから真似してみたと本人は言っていました。
個人的な反省として、強いて言うなら、モバイルデザインから先に作るべきでした。Web 用のデザインをそのままレスポンシブにしたので、最後まで表示崩れが気になったのと、そもそも UX があまりよくなかったかなと思いました。情報を伝達するという役割は果たせていたように思いますが、モバイル対応は甘かったです。モバイルデバイス向けのデザインは来年の課題です。勉強します。
宣伝用スライド
Rust LT 会で宣伝させてもらうために作成したスライドもデザインしました。
グッズの制作
トートバッグとパーカーをデザインしました。といっても、ロゴをポンと載せただけですが。トートバッグ、好評だったようで何よりです。
https://t.co/lYDeLXsyol 来ました!東京タワーをあしらったロゴがお洒落。#rust_tokyo pic.twitter.com/XX96NtM0dQ
— Taisuke OE (@OE_uia) October 26, 2019
ロゴトート(かわいい) #rust_tokyo pic.twitter.com/bpKnNtTMj8
— Katsumata Ryo (@katsumata_ryo) October 26, 2019
と同時に、定番のパーカーも制作しました。
スタッフさん、スピーカーさんにお配りしたパーカーは、紺色ベースにロゴを白としてもよかったのですが、ありきたりなデザインだし中性的ではないなと思ってやめました。白地に紺色。実際に届いたパーカーは青がちょっと薄かったですが、それはそれでかわいく仕上がってよかったです。
It's a me, the Sauna Rustacean! #Rust_Tokyo pic.twitter.com/pFKQN8zfg0
— ᴋᴏɴ《oboroduki rustacean》 (@GolDDranks) October 26, 2019
「SAUNA」と合いすぎ。最高。
胸にロゴを入れるか背中にロゴを入れるか迷って、おしゃれさの観点から胸に入れてみたんですが、当日のスタッフはジップを開いて着ていることが多くて、ロゴが見えなくてスタッフかわかりづらかったなと思いました。当日暑いとみんな開いて着るので、ロゴは背中に入れるのがよかったかなと思いました。もしくは、お金が許せば胸と背中の両方に入れましょう。
(幻の) カンファレンスバッジ
前日のバタバタで公開されることなく終了しましたが、カンファレンスバッジの用意も考えてはいました。来年はカンファレンスバッジをしっかり用意したいです。デザインさせてください。
用意したいもの: 入り口用の看板とか横断幕?とか
よくカンファレンスに行くと見る、入り口にデカデカとある布みたいな看板も、来年は置きたいですね。あと各部屋の案内とか、そういったものも統一感のある形で用意したいと思いました。
まとめ
- 久々のクリエイティブデザイン楽しかったです。
- それなりにコンセプトを考えてデザインしました。
- 来年はデザイナーさん来てくれると嬉しいです。性別や国籍をこえた、より多様な人々が集まるカンファレンスにしていきたいです。興味のある方はぜひ。