Don't Repeat Yourself

Don't Repeat Yourself (DRY) is a principle of software development aimed at reducing repetition of all kinds. -- wikipedia

『RustによるWebアプリケーション開発 設計からリリース・運用まで』という本を共著で書きました

RustのWebアプリケーション開発に関する書籍を共著で執筆しました。1年くらい執筆していましたが、出版時期などが定まってきたので内容の紹介を込めて告知の記事を書きます。9/26刊行予定です。予約よろしくお願いします。 RustによるWebアプリケーション開…

Zedの設定をちゃんとやってみる

ここ数回の記事を見返してみると、書評ばかりしていてコード書いてるのか…?となったので、久しぶりにちゃんとコード(設定ファイル)を書く記事を書こうと思いました。いえ、コードは書いてるんですが、まとまった成果になっていないか、あまり新しいことを…

『Kotlin in Action Second Edition』を読んだ

しばらくは忙しく過ごしていてなかなか技術書を読む余裕はありませんでしたが、ようやく一冊読めたのでメモを残しておきたいと思います。『Kotlin in Action』という本の第2版です。未邦訳らしかったので、原著を読みました。 なお、気になったところだけつ…

『ルールズ・オブ・プログラミング』を読んだ #iknowtherulesjp

Ghost of Tsushimaなどを作った会社の人が書いた本です。ゲーム開発におけるコードを書く際の教訓を整理し、改めて示し直したいい一冊だったと思います。大事なことですが、著者は決して「このルールを絶対使え」と言っているのではなくて、そもそもまず会社…

『Tidy First?』を読んだ

最近アーキテクトなるお仕事になったようなので、コードやアーキテクチャ関連の本を読み漁っています。何冊か読んでいるんですが、まずは最近Kent Beckが出版した『Tidy First?』の話を書きたいと思います。 Tidy First? (English Edition)作者:Beck, KentO'…

Kotlinのスマートキャスト

最近はKotlinエンジニアをしています。Scalaを5年ほど書いていたので、Kotlinの文法それ自体はScalaの知識でだいたい追いつくことができました。一方で、使えたら便利だと思う機能としてスマートキャストという機能に出会いました。Kotlinには言語仕様書があ…

IntelliJ IdeaにIdeaVimを入れてNeovimとほぼ同じ動作をさせる

JavaやScalaで仕事をしていたころは毎日使っていたIntelliJですが、いつの間にかRustで仕事するようになってまったく開かなくなりました。最近はNeovimで仕事をしており、そちらの方がもはや慣れています。 ところが最近Kotlinを使う必要が出てきたので、Neo…

git commit --fixupを使いましょう

発端 Pull Request で force push されると差分がわからなくなるから困るんだけどみんなどうしてますか?— codehex.bsky(へっくす) (@codehex) 2024年2月25日 ポストの前提がちょっとわかりませんが、レビュー後にforce pushされると、どこに修正を入れた…

勉強方法について

最近よく聞かれるのですが、実際のところ答えに困ったので普段何をしているかをメモしておこうと思います。自分語りです。前提として、筆者はソフトウェアエンジニアであり、ソフトウェアエンジニアとしてどうしているかという話をしています。 学び方 学ぶ…

年初でアップデートした開発環境の話

いくつか記事を読んで、もう少しGitならびにGitHubの操作周りを便利にしたいと思ったので、いくつかアップデートをしてみました。追加したのは次のとおりです。 ghqの導入と、リポジトリをfzfで探せるようにした。 ghコマンドをちょっと覚えた。 Orbstackをb…

dieselでbatch upsertをするには

Rustのdieselでbatch upsertをやる方法について、検索してもなかなか苦労したのですごく簡単にメモしておきます。バックエンドはPostgresを想定しています。MySQLでもこれができるかはわかりません。 結論 diesel::insert_into(...).values(...).on_conflict…

『詳解Rustアトミック操作とロック』(Rust Atomics and Locks)

昨年買っていたんですが、年末年始の時間を使って少し読めました。 著者はRustコンパイラにコントリビューションをしたことがあれば誰でも知っているかもしれない、Mara Bos氏です。 ちなみにですが、原著は下記サイトで無料でも読むことができます。 marabo…

2023年、読んで印象に残った本

あけましておめでとうございます。年がもう明けてしまいましたが、2023年に読んでよかった本について簡単に書いていこうと思います。noteで書いていましたが、こちらのブログをしっかり使わないといろいろもったいなと思ったので、技術に関係ない話題ではあ…

GitHubスポンサーの募集

GitHubスポンサーの募集を作ってみたので、したいなと考えています。スポンサーの詳細は下記にまとめました。 github.com 今年はもう書籍を2冊執筆しているのでお腹いっぱいなのですが、来年からたとえば Rust関連では ずっとやりたいと思ってるもののここ数…

JISキーボードからUSキーボードに切り替えた

小学生の頃にパソコンというものを触り始めてから社会人になってソフトウェアエンジニアとして働いて10年近く、ずっとJISキーボードを使ってきました。「日本語を打つのになぜUSキーボードをわざわざ使うのだ」という考えからずっと使ってきましたが、最近つ…

はてなブログのドメインをお名前.comからCloudflare Registrarに移行した

タイトルの通りでドメインを移管したので、そのメモを残しておきます。ほとんどスムーズに行ったけど一つだけハマったポイントがありました。同様のドメイン移管を検討している方の参考になれば幸いです。 背景 このブログで利用している「blog-dry.com」ド…

『フロントエンド開発のためのセキュリティ入門』を読んだ

『フロントエンド開発のためのセキュリティ入門』という本を読んだので、簡単にどのような内容だったかをまとめておきたいと思います。 フロントエンド開発のためのセキュリティ入門 知らなかったでは済まされない脆弱性対策の必須知識作者:平野 昌士翔泳社A…

2022年の振り返り

今年は忙しくていろいろ思うところがあったので、振り返りがてらインターネットに記事を放流しておこうと思います。仕事の話のみで、プライベートの話は書かないつもりです。 仕事 転職 6月に転職をしました。 ここ数年、今後のことを考えると早いうちに英語…

『ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ』

『ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ』を訳者の方からご恵贈いただきました。ありがとうございます。献本については基本的にすべて書評を書こうと思っているため、今回も記事にします。発売は10/27のようです。 ソフトウェアアーキテクチャ・ハード…

26. Remove Duplicates from Sorted Array

ソート済みの、複数数字が重複する配列の中には一体何個の数字が含まれているかを考える問題。制約として、in-place で解く必要があります。たとえば、[1, 1, 2] という入力がされた場合、返り値は2で [1, 2, _] という順序の配列を返す必要があるということ…

20. Valid Parentheses

LeetCodeにあった問題です。()のように一組の括弧がすべての組み合わせに対して正しい順序で成立していれば正解。({[]})のような組み合わせはOKですが、({)}のような組み合わせはダメ、というものです。ちなみに初見では解けませんでした。Easyで結構初見で…

Goでプロジェクトを始めたい際に楽できるツールを作った

数年ぶりに戻ってきたGoですが、環境が大きく様変わりしていて劇的に使いやすくなっていました。 とくにいいなと思ったのが go mod でした。これは Go の 1.11 に実験で入ったあとから利用できる機能のようです。 ところで、go mod init というコマンドがあ…

GitHub Actions 上の cargo install でインストールされるプラグインをキャッシュしつつ使いたい

GitHub Actions 上で cargo install 経由でインストールされるプラグインを使いたいと思いました。しかし実際に使ってみると、そのプラグインのインストールとビルドに5分程度毎回時間を要することがわかりました。これはビルド時間を伸ばすことにつながり開…

「ちょい使い」に便利なIOクレート ezio

Rust を使っているとどうしても思い出しながらでないと書けないものに標準入力、ファイルの読み書きがあります。というのも、Web アプリケーションを作るソフトウェアエンジニア(私)の場合日常業務でそこまで必要になる操作ではなく、ファイルの読み書きは…

『コンセプトから理解するRust』

『コンセプトから理解するRust』を一足お先に読みました。Rust に関する日本語書籍の発刊が増えてきており、読むより発売するペースが上がっている気がします。私もだんだん精読するより積むほうが増えてきてしまいました。 今回も例のごとく、全体に目を通…

『手を動かして考えればよくわかる 高効率言語 Rust 書きかた・作りかた』を読みました

先日発売になった『手を動かして考えればよくわかる 高効率言語 Rust 書きかた・作りかた』を、一通り目を通していました。感想を記しておきます。なお感想は、例のごとく全体に軽く目を通して、いくつかサンプルプログラムを写経してみた程度の上でのもので…

Rust の新しい HTTP サーバーのクレート Axum をフルに活用してサーバーサイドアプリケーション開発をしてみる

この記事は Rust Advent Calendar 25日目の記事です。Merry Christmas! 今年の Web バックエンド開発関連で一番大きかったなと思っているイベントに、Axum のリリースがあります。2021年の夏頃に tokio チームからリリースされた Web アプリケーション用のラ…

はてなブロガーに10の質問に答える

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」 ブログ名もしくはハンドルネームの由来は? Don't Repeat Yourself はプログラマの間では言わずと知れた DRY の原則というから得ています。タイトルの下にどういう意味かは書いてあります。ブログ名…

『詳解Rustプログラミング』(Rust in Action)を読みました

先日発売になった『詳解Rustプログラミング』という本をひとまず一通り軽く読んでみました。実は原著の Rust in Action をすでに読んでしまっていたので、内容の流れは把握していたのですが、私は一応日本語ネイティブなので日本語の書籍は非常に嬉しいです…

複数のテストケースをまとめたい際に使える test_case クレート

test_case というクレートを使用すると、複数のパターンのテストを1つのコードでまとめて記述できるようになります。実際に私もこのクレートを使用して、いくつかのテストをまとめて書いてみました。メリットは、重複コードを減らしつつ、テストがどこで失敗…