x.py とは
Rust コンパイラ向けのツールです。Python が事前にインストールされている必要があります。
Rust コンパイラのビルド
とっても簡単。下記コマンドを実行しましょう。
まずはクローンします。
git clone https://github.com/rust-lang/rust.git
ビルドに必要なツールが README に記載されているので、それらをインストールする必要があります。私は macOS でビルドしたのですが、macOS の場合はだいたいデフォルトで入っているはずです。ただ、make
、cmake
と ninja
はインストールが必要かなと思います。
https://github.com/rust-lang/rust#building-on-a-unix-like-system
回線の速度にもよりますが、まずまず時間がかかるので、紅茶でも飲みながら待ちます。
cp config.toml.example config.toml ./x.py build && ./x.py install
build を開始するとまずまず時間がかかるので、新しく紅茶を作って待ちます。ちなみに、この build を成功させるためには、10-15 GB 程度の空き領域が必要になります。
ちょっとした小ネタ
ただ、逐一ビルドしていると時間がかかって仕方がないので、そのような場合には ./x.py check
が有効です。これは実質 cargo check
コマンドのようなもので、ちょっとしたリファクタリングのコンパイル結果をチェックするなどといった用途に使用できます。
テストは ./x.py test
コマンドで実行できます。
その他使うコマンドとして、./x.py fmt
コマンドがあります。これも同様に cargo fmt
のように Rust のコードをフォーマットするものです。Rust のプルリクエストのレビューを見ていると、たまにコミット前に fmt
を実行し忘れて指摘されているものを見かけます。コミットする前に忘れずに回しておきましょう。